富士山の平成 重大ニュース [1]
2月23日、平成最後の「富士山の日」を迎えた。1989年から2019年までの30年間に起きた、霊峰にまつわる主な出来事を「重大ニュース」として紹介する。
◆マイカー規制始まる(平成6年)
1994(平成6)年7月、渋滞緩和や環境保全を目的にしたマイカー規制が、山梨、静岡両県で始まった。山梨側は吉田口登山道に向かう富士スバルライン、静岡側は富士宮口につながる富士山スカイラインなど。今夏で25年目を迎える。
山梨側では行楽客減を懸念する富士北麓の観光業者から強い反発があったが、渋滞緩和や排ガス抑制の効果が大きいとして次第に定着した。
当初は10日間ほどだったが、2013年の富士山世界文化遺産登録を機に延長を支持する声が広がった。先行して63日間の規制をしていた静岡県側を参考に、山梨県側でも17、18年は7~9月に過去最長の同日数で実施。今夏も踏襲する。
静岡県側では、須走口につながるふじあざみラインでも10年から本格的にマイカー規制を実施している。
◆「富士山憲章」制定(平成10年)
山梨、静岡両県は1998(平成10)年11月18日、将来にわたって富士山の自然環境を保全する決意をまとめた「富士山憲章」を制定した。
憲章は「富士山の自然を学び、親しみ、豊かな恵みに感謝しよう」「富士山の美しい自然を大切に守り、豊かな文化を育もう」など5項目の行動規範を明記。富士山を国民の財産と位置付け、「世界に誇る日本のシンボルとして後世に引き継いでいく」との決意を盛り込んでいる。
都内で開かれた式典では、山梨県の天野建知事が「環境保全のネットワークづくりを進めていきたい」、静岡県の石川嘉延知事が「憲章が全国、全世界に定着するようアピールしていきたい」とあいさつした。
◆低周波地震相次ぐ(平成12、13年)
2000(平成12)年10~12月、01年4~5月にかけて、富士山の深さ約15キロ付近で、地下のマグマの動きと関係があるとされる低周波地震が頻発した。
富士山の低周波地震は通常、月に数回~50回程度だったが、00年10~12月、01年4~5月の発生回数は月に100回を超えた。気象庁は「火山性微動などは一切なく、低周波地震の増加だけでは火山活動の前兆とは言えない」との見解を示した。
00年3月に起きた有珠山噴火を契機に地域住民の噴火災害への関心は高まっており、国や山梨、静岡、神奈川の3県と関係市町村がハザードマップの作成に乗り出すなど、富士山噴火を想定した対策に取り組むきっかけとなった。
◆マイカー規制始まる(平成6年)
1994(平成6)年7月、渋滞緩和や環境保全を目的にしたマイカー規制が、山梨、静岡両県で始まった。山梨側は吉田口登山道に向かう富士スバルライン、静岡側は富士宮口につながる富士山スカイラインなど。今夏で25年目を迎える。
山梨側では行楽客減を懸念する富士北麓の観光業者から強い反発があったが、渋滞緩和や排ガス抑制の効果が大きいとして次第に定着した。
当初は10日間ほどだったが、2013年の富士山世界文化遺産登録を機に延長を支持する声が広がった。先行して63日間の規制をしていた静岡県側を参考に、山梨県側でも17、18年は7~9月に過去最長の同日数で実施。今夏も踏襲する。
静岡県側では、須走口につながるふじあざみラインでも10年から本格的にマイカー規制を実施している。
◆「富士山憲章」制定(平成10年)
山梨、静岡両県は1998(平成10)年11月18日、将来にわたって富士山の自然環境を保全する決意をまとめた「富士山憲章」を制定した。
憲章は「富士山の自然を学び、親しみ、豊かな恵みに感謝しよう」「富士山の美しい自然を大切に守り、豊かな文化を育もう」など5項目の行動規範を明記。富士山を国民の財産と位置付け、「世界に誇る日本のシンボルとして後世に引き継いでいく」との決意を盛り込んでいる。
都内で開かれた式典では、山梨県の天野建知事が「環境保全のネットワークづくりを進めていきたい」、静岡県の石川嘉延知事が「憲章が全国、全世界に定着するようアピールしていきたい」とあいさつした。
◆低周波地震相次ぐ(平成12、13年)
2000(平成12)年10~12月、01年4~5月にかけて、富士山の深さ約15キロ付近で、地下のマグマの動きと関係があるとされる低周波地震が頻発した。
富士山の低周波地震は通常、月に数回~50回程度だったが、00年10~12月、01年4~5月の発生回数は月に100回を超えた。気象庁は「火山性微動などは一切なく、低周波地震の増加だけでは火山活動の前兆とは言えない」との見解を示した。
00年3月に起きた有珠山噴火を契機に地域住民の噴火災害への関心は高まっており、国や山梨、静岡、神奈川の3県と関係市町村がハザードマップの作成に乗り出すなど、富士山噴火を想定した対策に取り組むきっかけとなった。
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