富士急行線・谷村町駅
開業は1929年6月19日。駅舎は木造平屋建てで、瓦屋根の和風な建物。屋根には風見鶏がつけられている。テレビドラマや映画「いま、会いにゆきます」(2004年)、「幸福な食卓」(2007年)のロケ地になったこともある。
都留市役所など主要公共施設の最寄り駅。駅周辺はかつて城下町として栄え、駅西側の城山には勝山城跡がある。また駅前の城南公園には、江戸の大火で焼け出された松尾芭蕉が谷村藩家老の支援で都留に滞在し、感謝を伝えた句が刻まれた碑が建つ。
2017年10月、「富士急行線谷村町駅本屋及びプラットホーム上屋」が、国の登録有形文化財(建造物)に登録された。
2018年12月には、都留文科大学の学生が駅舎を利用して、地域の子どもたちの集いの場「ぷらっとはうす」を開設。放課後の時間帯に週2回、小中高生を対象に勉強や遊びを支援。自由に利用でき、参加は無料。
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2021年、都留市と富士急行が市民から募集していた、谷村町駅の副駅名を「谷村城下町」に決定。市の観光施策のキャッチコピー「富士の麓の小さな城下町つる」のイメージに最も合うとして選定。9月1日に副駅名入りの新たな駅舎の看板を設置。駅舎正面に掲げられた看板には、都留市産のイチイの木の間伐材を使用。谷村町駅の名前の脇に「谷村城下町」と記されている。下部にはローマ字で「YAMURAMACHI STATION」と表記されている。
■所在地:山梨県都留市上谷1-2-8
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