富士山頂では横からの雨も観測
富士山頂の雨は、落下してくる雨粒と、風に吹かれて横から吹き付ける雨粒とが入り乱れている。いわゆる横なぐりの雨である。平地でも横なぐりの雨が時には降るが、降水量の観測は上から落ちてくる雨粒を捕らえれば、ほぼ全体を把握できる。しかし、富士山頂のように横なぐりの雨が当たり前のように降る場所では、上からの雨粒だけの観測では、降水量を正確には測定できない。このため、富士山測候所では降水量観測は行っていない。
しかし、富士山測候所長の藤村郁雄氏(当時)は、横からの雨も観測できる山岳雨量計を独自に考案し、1947年9月のカスリーン台風時の雨や、風が弱いときの雨、風が強い時の雨、梅雨末期の雨などを上と横から観測した。カスリーン台風時は上からの雨が5600ミリ、横からの雨が5900ミリだった、藤村氏は山麓などとのデータと突き合わせ、雨量と標高との関係式も求めている。
しかし、富士山測候所長の藤村郁雄氏(当時)は、横からの雨も観測できる山岳雨量計を独自に考案し、1947年9月のカスリーン台風時の雨や、風が弱いときの雨、風が強い時の雨、梅雨末期の雨などを上と横から観測した。カスリーン台風時は上からの雨が5600ミリ、横からの雨が5900ミリだった、藤村氏は山麓などとのデータと突き合わせ、雨量と標高との関係式も求めている。
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