富士山頂きょう開通
登山道復旧工事が終了

更新日:2019年07月09日(火)

 富士山山頂付近の登山道が崩落した石積みでふさがれていた問題で、山梨県は8日、山頂付近の通行止めを9日午後3時に解除すると発表した。本格的な夏山シーズン前の全面開通に、山小屋関係者は安堵の表情を見せた。

 県道路管理課によると、久須志神社付近で階段状に積まれていた溶岩などが崩落。昨年10月の台風の影響とみられ、県は山開きの1日以降も8合5勺(3450メートル)から山頂までを通行止めにして、復旧工事を進めていた。

 土台のコンクリートブロックが浮いた状態になっていたフェンスを撤去したほか、仮設の防護柵を設置。登山道を覆っていた石積みを撤去し、落石防止として樹脂製のネットで斜面を覆った。本格的な復旧工事は閉山後に行う。

 富士吉田市によると、1〜7日までに6合目を通過した登山者は6514人で、昨年同期より1582人(19.5%)減少。山小屋の宿泊者も例年を大幅に下回っていた。

 富士山吉田口旅館組合の中村修組合長は「本格的な夏山シーズンを前に開通し、良かったの一言に尽きる」。富士吉田市の堀内茂市長は「10日には山頂から御来光を見ることができ、富士山ファンには大きな贈り物になった」と話した。

 県世界遺産富士山課によると、安全対策として午前0〜9時に山頂に誘導員を配置する。同課担当者は「道幅が狭くなっている場所もある。落石を起こす危険性が高まるので、登山道以外の場所は歩かないでほしい」と話している。

富士山の山頂直下の登山道。崩落斜面は落石防止のためネットで覆われている(山梨県提供、7日撮影)
富士山の山頂直下の登山道。崩落斜面は落石防止のためネットで覆われている(山梨県提供、7日撮影)
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