南館入館者倍増1万2636人
富士山世界遺産センター無料化1ヵ月

更新日:2019年05月17日(金)

 本年度から入館無料となった県立富士山世界遺産センター(富士河口湖町船津)南館の4月の入館者数は1万2636人で、前年同月の2.2倍となったことが県のまとめで分かった。富士山信仰や文化芸術への理解を深めるメイン展示があるが、従来から無料で物販もある北館に比べて入館者が少なく、利用促進が課題となっていた。県世界遺産富士山課の担当者は「富士山の文化的価値を伝える拠点としてPRしていきたい」と話している。

 センターは世界文化遺産となった富士山の文化的価値の普及や保全活動の拠点として2016年6月にオープン。県立富士山ビジターセンターを北館とし、隣に南館を新設した。

 南館には富士山のオブジェ「冨嶽三六〇」が配置され、富士山信仰や富士山に関わる芸術などを展示や映像などで紹介。北館は土産品店やカフェを設けている。入館は3月まで、北館が無料で、南館は有料だった。指定管理者が変わり、本年度から全館無料となった。

 同課によると、南館の4月の入館者は1万2636人で、前年同月の5781人に比べて118.6%増。北館は5万4887人で、前年同月(4万7049人)に比べて16.7%の伸びだった。

 18年度の南館の入館者は8万1017人で、目標とした8万7千人を下回った。一方で無料の北館は南館の約5倍となる41万8801人で、目標の36万人を上回った。入館者に占める外国人の割合は北館が約33.6%、南館が11.3%にとどまり、国外への情報発信の観点からも南館への入館促進が課題となっていた。

 南館の4月の入館者は北館の4分の1程度にとどまっていて、同課担当者は「南館には貴重な資料や見どころのある展示がある。入館無料化をきっかけに、より多くの人に訪れてもらい、信仰の対象であり芸術の源泉である富士山の価値を知ってほしい」と話している。

県立富士山世界遺産センターの南館=富士河口湖町船津
県立富士山世界遺産センターの南館=富士河口湖町船津
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