ブドウ粒に富士山柄
県考案、贈答品向け活用期待

更新日:2019年03月20日(水)

 富士山印のブドウはいかが? 県果樹試験場と県産業技術センターは共同で、ブドウの果粒に図柄、文字を入れる方法を考案した。着色が始まる前に遮光シールを貼る手法で、サニードルチェなど赤色品種で顕著な効果を確認した。贈答品やスイーツなどでの活用が期待でき、富士山をはじめ山梨を象徴するデザインを果粒単体の商品価値の向上に役立てる。

 同試験場の里吉友貴研究員によると、ブドウが着色する直前から収穫まで、図柄や文字をかたどったシールを果粒に直接貼る。シール部分は日光が当たらずに着色が抑制されるため、シールをはがすと図柄や文字が着色せずに白色っぽく浮かび上がる。

 大玉の複数品種で試したところ、サニードルチェやヌーベルローズなど欧州系の赤色品種にくっきりと図柄が入った。皮の色を決めるアントシアニンの種類と量の違いによって、図柄の入りやすさが決まるという。シールの大きさは粒とのバランスなどを考え直径1.5センチ以下、線の太さは1ミリ以上がきれいに入る。

 シールを貼る以外に特別な栽培手法は必要なく、糖度や粒の大きさなど品質に影響が出ないことを確認した。シールは果粒にのりの付着が少ないものを使用した。

 同試験場と同センターは、伸縮性のある遮光シートを貼ったメッシュ生地を桃にかぶせ、果実の表面に図柄や文字を入れる手法を開発している。里吉研究員は「県産果実の市場競争力を上げ、販売促進につなげていきたい」としている。

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