富士山静岡空港へアクセス向上
空の便選択肢広がる

更新日:2019年03月11日(月)

 中部横断自動車道の六郷−下部温泉早川インターチェンジ(IC)間と、富沢IC−新清水ジャンクション(JCT)間が10日、開通した。中部横断道は新清水JCTで新東名高速とつながり、静岡県と初めて接続。山梨−静岡間は総延長の7割が開通し、全線開通まで残り2区間となった。

 中部横断道が新東名高速と接続することで、富士山静岡空港までの移動時間は大幅に短縮される。中国や韓国など国際線も就航している同空港へのアクセス向上で、羽田空港の利用が大半を占める県民の選択肢も広がりそう。富士山静岡空港は利用促進に向け、山梨へのアピールを強める考えだ。

 富士山静岡空港によると、JR甲府駅からの所要時間はこれまで約2時間40分。中部横断道の2区間が新たに開通したことで、移動時間は短くなる見通し。山梨−静岡間が全線開通されれば、2時間圏内になると見込んでいる。

 山梨に近い空港としては羽田(東京)、信州まつもと(長野)があるが、羽田は国内線48カ所、国際線31カ所と就航先が多いものの、東京都内の中央自動車道や首都高速道路の慢性的な渋滞がネック。信州まつもとは中央道ICの近くにあるが、国内線が福岡、新千歳空港の2カ所だけで、国際線は就航していない。

 一方、富士山静岡は国内線が新千歳、出雲、福岡、鹿児島、那覇の5空港で定期便を運航。国際線は毎日運航する上海をはじめ、曜日によって運航する寧波、杭州、煙台(いずれも中国)、ソウル(韓国)、台北(台湾)の6カ所とつながっている。

 国内線はフジドリームエアラインズと全日空の2社、国際線は海外5社が乗り入れている。有料の羽田と異なり、約2千台収容できる駐車場は無料で利用できる。

 静岡県空港運営課によると、昨年末まで行っていた増改築工事でターミナルビルの延べ床面積は1・5倍に。搭乗橋を1基増設し、国際線はこれまでの1時間1便から、3便の受け入れが可能になった。将来的には国際線の増便を見据えている。

 飲食・物販スペースもリニューアルで3倍に拡充。今年4月には民営化が控えているといい、同県空港利用促進課の担当者は「中部横断道の開通で山梨、長野も十分、集客エリアに入る。旅行商品のPRやプロモーション活動を積極的に展開していきたい」と話している。

高山橋付近を走る車窓から北東方向に見える富士山=静岡県静岡市清水区
高山橋付近を走る車窓から北東方向に見える富士山=静岡県静岡市清水区
ページの先頭へ戻る