松に穴、被害木伐採へ 富士河口湖町
約30本、腐食進み倒木の恐れ

更新日:2019年01月30日(水)

 富士河口湖町の河口湖美術館敷地内のアカマツに穴が開けられていた問題で、同町は29日までに、被害に遭った約30本のアカマツを全て伐採する方針を決めた。アカマツの葉や枝の腐食が進んでいて、景観の悪化や倒木する恐れがあるため。新たに植樹するかどうかは、現場周辺が自然公園法の特別地域のため、国などと協議して決める。

 同美術館は河口湖北岸の河口地区にある。同町によると、昨年12月末に被害が発覚して以降、アカマツの葉や枝が茶色に変色するなど腐食が進行。すぐに倒れたり折れたりする状況ではないが、付近は人通りが多く、景観や安全上の問題から伐採することにした。

 美術館周辺は自然公園法の特別地域に指定されている。伐採後の対応について、町は環境省富士五湖管理官事務所と相談して決めるという。

 被害は昨年12月16日、住民から寄せられた情報をもとに、美術館の指定管理者が確認して分かった。建物東側の県道沿いのアカマツ約30本に、直径1センチ、深さ10センチの穴が計約140カ所あった。穴の形状からドリルのような鋭利なもので人為的に開けられたとみられ、町は富士吉田署に被害届を提出した。

 被害に遭ったアカマツの葉はいずれも黄や茶に変色していたため、町は穴から何らかの薬物が注入された可能性があるとして県内の専門業者に調査を依頼。業者が穴から破片を持ち帰って調べたが、薬品などの反応は出なかった。

 渡辺喜久男町長は「立派に成長していたアカマツを伐採するのは非常に残念。誰が何のために穴を開けたのか分からないが、強い憤りを感じる」と話している。

根元に穴が空けられていたマツの木=富士河口湖町河口(昨年12月25日撮影)
根元に穴が空けられていたマツの木=富士河口湖町河口(昨年12月25日撮影)
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