富士の天然水 ブランド化
GI登録へ富士吉田市、業者連携

更新日:2019年01月18日(金)

 農林水産省が地域独自の農林水産物・食品のブランドを保護する地理的表示(GI)保護制度で、富士吉田市や市内のミネラルウオーター製造会社らでつくる団体が、市内で採取した富士山の天然水の登録に向けた準備を進めている。ブランド価値を高め、国内外にアピールするのが狙い。

 団体は「富士山の天然水の聖地富士吉田公民連携協議会」。市や協議会によると、市内には約10のミネラルウオーター製造会社があり、出荷額は年々増加傾向。2016年は289億円で「国内トップレベル」(市担当者)。上吉田地区の水採取エリアは畜産業やゴルフ場などがなく、地下水汚染の指標となる亜硝酸性窒素などが、ほとんど検出されないことが特徴という。

 協議会は11日、GI登録の申請手続きを手掛けるコンサルト会社と協議。今後、登録に必要な採水エリアや水質などを明確にし、3月末までの申請を目指すことを確認した。

 農水省は申請を受け付けた後、現地調査や学識経験者からの意見聴取などを踏まえ、登録の可否を判断する。申請から登録まで1〜2年かかる見通し。登録後に名称などの不正使用が発覚した場合、同省は是正措置命令などを講じることができる。

 協議会の担当者は「GI登録はブランド価値の向上だけでなく、品質の維持にもつながる。富士山が育んだ水を後世に残していきたい」と話している。

 農水省のGIはこれまでに計73品目。山梨県内ではJA鳴沢村が「鳴沢菜」、身延町のあけぼの大豆振興協議会が「あけぼの大豆」をそれぞれ申請している。

富士山の天然水のGI登録に向け、打ち合わせをする連携協議会のメンバーら=富士吉田市上吉田
富士山の天然水のGI登録に向け、打ち合わせをする連携協議会のメンバーら=富士吉田市上吉田
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