流鏑馬通し富士山信仰考察
遺産センター、地図や装束展示

更新日:2019年01月17日(木)

 県立富士山世界遺産センターは、かつて流鏑馬が行われていたとされる中ノ茶屋近くにある「騮ケ馬場(りゅうがばば)」と呼ばれる場所をテーマに、企画展「吉田口登山道の騮ケ馬場と流鏑馬」を開いている。地図や古文書、装束といった展示を通して、富士山信仰などを考えてもらう内容になっている。

 センターによると、富士山の世界文化遺産登録の際に国際記念物遺跡会議(イコモス)の勧告を受けて、巡礼路について調査した。16世紀の古文書などで、騮ケ馬場が神事を行う神聖な場所であったことが判明。富士河口湖町勝山と富士吉田市下吉田で開催されている流鏑馬祭りは、1600年以前は騮ケ馬場で行われていた可能性があるという。

 企画展では江戸時代の騮ケ馬場の地図や古文書などを展示。実際の流鏑馬祭りで使用されている、くらや装束、弓矢なども紹介している。富士吉田市の小室浅間神社の祭りの様子を撮影した映像を大型スクリーンで流している。

 センターの担当者は「古文書や絵図からは、富士山は騮ケ馬場よりも高所が聖域だったことが分かる。富士山信仰を考える上で、重要な場所であることを多くの人に知ってほしい」と話している。

 2月25日まで。開館は午前8時半から午後5時。問い合わせは同センター、電話0555(72)2314。

富士河口湖・富士山世界遺産センターで開かれている企画展
富士河口湖・富士山世界遺産センターで開かれている企画展
富士吉田市の小室浅間神社の流鏑馬祭りで着用する装束=富士河口湖・富士山世界遺産センター
富士吉田市の小室浅間神社の流鏑馬祭りで着用する装束=富士河口湖・富士山世界遺産センター
祭りで使われる的と弓=富士河口湖・富士山世界遺産センター
祭りで使われる的と弓=富士河口湖・富士山世界遺産センター
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