富士山遺産センター無料に
4月から、指定管理者候補が提案

更新日:2018年12月14日(金)

 富士河口湖町の県立富士山世界遺産センターの入館料が来年度から無料になる見通しとなった。県は12月定例県議会に、来年度からのセンターの指定管理者を指定する議案を提出。13日、指定管理者の候補とした企業が、入館料の無料化を提案していると明らかにした。議会で可決されれば、知事が来年4月1日からの無料化を承認する。センターは有料の南館は入館者数の低迷が課題になっており、県は来館者の増加につながるとみている。

 入館料無料化の提案は、県議会総務委員会で、県の担当者が明らかにした。

 県は、センターの指定管理者の委託期間満了に伴い来年度から4年間の指定管理者を公募。現指定管理者のフジネット共同事業体(同町船津)と株式会社ピカ(同町西湖)の2団体が応募し、外部有識者でつくる選定委員会が入館料無料化を提案したピカを候補に選んだ。管理運営に掛かる経費の内容や財務基盤などを評価したという。

 年間の委託料は4982万6500円。現管理者が17年度に得た入館料収入は約1300万円で、ピカは選定委に対して「レストランや売店の商品を魅力あるメニューにして売り上げを増やし、(無料化による)減収分を補う」と説明したという。

 センターは、2016年度に世界文化遺産富士山の文化的価値の普及や保全活動の拠点として開館。既存の県立富士ビジターセンターを北館とし、隣に南館を新設した。

 入館料は北館が無料だが、南館は個人で大人420円、大学生210円(高校生以下と障害者は無料)。17年度の北館の入館者数は36万4301人だったが、南館は6万4945人にとどまっていた。

 県世界遺産富士山課は「選定委は無料化しても安定的な運営が可能と判断しており、無料化を含めた提案を尊重する」とした上で、「北館を訪れた人の相当数が南館に流れることが想定され、富士山の文化的価値を大勢の人に発信できる」としている。

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