富士山遭難備え県警連携
山梨、静岡が初訓練

更新日:2018年12月06日(木)

 冬山期間中の富士山での遭難事故に備え、山梨、静岡両県警は5日、富士山5合目などで、初の合同救助訓練を行った。年末年始は御来光を目的とした登山者が増加傾向にあるといい、滑落事故に備えて連携を確認した。

 両県警の山岳救助隊員ら27人が参加。双方が所持する資機材を使用し、救助した要救助者の体を温めたり、搬送したりする流れを確認。その後、冬山装備で歩行する訓練もした。

 冬山期間中の富士山の遭難事故を巡っては、山梨県側では過去3年間の厳冬期(12月〜翌年3月)に計9件発生し、計5人が死亡。静岡県側は過去2年間(12月〜翌年2月)に5件発生している。今年4月には9合目で、両県警が滑落した男性を救助しており、今後も連携して活動するケースが想定される。

 山梨県警山岳警備安全対策隊の志村一隊長は「両県警の隊員同士の顔を把握でき、救助技術も確認できた」と強調。一方で、登山者に向けて「冬の富士登山はスペシャリストのみ許される。万全な準備で登山に臨み、危険と思えば引き返してほしい」と呼び掛けている。

滑落事故に備えた合同訓練に臨む山梨、静岡県警の山岳救助隊員ら=富士山5合目
滑落事故に備えた合同訓練に臨む山梨、静岡県警の山岳救助隊員ら=富士山5合目
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