富士山世界遺産5年、登山者に意識浸透
ヘルメット貸出増/入山料「多くが協力」

更新日:2018年07月02日(月)

 富士山は1日、山梨県側で山開きし、夏山シーズンの幕が開けた。富士吉田市が昨年から始めたヘルメットの貸し出しは昨年に比べて、出足が順調。環境保全などに役立てる富士山保全協力金(入山料)の徴収も「多くの登山者に協力してもらった」(県世界遺産富士山課)という。富士山が世界文化遺産に登録されて5年。登山者の防災や環境保全への意識は広がりつつある。

 富士吉田市は昨年から、噴火災害や転倒、落石などから身を守る手段として、ヘルメット200個を用意して貸し出しをスタート。昨年の初日は4個、シーズン平均4・4個と低迷したが、今年は出だしから20個(1日午後5時現在)と好調。昨シーズン、貸出数が最も多かった17個(8月11日)を上回った。

 着用を呼び掛ける専任スタッフを安全指導センターに配置するなどの対策を講じたことが奏功した。

 一方、5、6合目では入山料の徴収も始まった。今年は目立つように徴収ゲートをロータリー側に開設。県が運営する総合管理センター内のインフォメーションセンターにも徴収窓口を設け、立ち寄った外国人が支払いやすくした。

 県は8月、スマートフォンで入山料を支払える「キャッシュレス化」を試行する。県の担当者は「初日は多くの登山者に協力してもらった。使い道である登山環境の整備などを周知し、協力を促していきたい」と話していた。

専任スタッフからヘルメット着用のアドバイスを受ける登山者(左)=富士山6合目
専任スタッフからヘルメット着用のアドバイスを受ける登山者(左)=富士山6合目
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