イチゴ「富士夏媛」本格出荷間近
富士吉田 市内6社が出資、栽培

更新日:2018年06月15日(金)

 都留信用組合の関連会社など富士吉田市内の6社が共同で出資し、夏場に出荷できるイチゴの栽培を始めた。国産イチゴがほとんど流通しないとされる時季に「富士夏媛(ふじなつき)」の商品名で売り出し、富士北麓地域の新たな特産品を目指す。出荷は6月中旬から本格化。11月上旬まで続き、約4トンの出荷を見込む。14日は初の本格出荷を前に、地元園児らを招いた収穫体験が行われた。

 6社は昨年10月に「富士山アグリファーム」(羽田了社長)を設立した。同信組の関連会社の「ティー・シー保証」が他業種進出の一環として試験栽培し、事業化できると判断。同市内の建設業や製造業など5社に声を掛けた。従業員6人のうちパートを含めた5人は新規に雇用した。

 ティー・シー保証は昨夏、同市新屋のビニールハウスで、夏に収穫できる品種「ペチカほのか」1500株を栽培し、同信組の取引先などに試験的に卸した。苗は北海道から調達したが、気温などの違いによる生育面への影響はなかったという。

 今年は、新たに同市上吉田に二つのビニールハウス農場を設けた。2月に苗を植え、昨年の8倍に当たる1万2千株から収穫を見込む。

 商品名は、富士の麓で夏場に収穫されたイチゴであることを強調した。5月末からケーキ店などに納品を始めた。郡内地域のホテルや県外のデパートにも出荷を予定し、新たな販路を開拓する。来年以降は観光農園や売店の設置、地元農家への栽培技術の提供を検討する。

 14日は地元の園児や富士北稜高の生徒らを招いた収穫祭を開催。羽田社長は「新たな地域資源に育てたい。将来は雇用拡大など地域活性化につなげたい」とあいさつした。

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