天下茶屋で山梨桜桃忌
太宰しのび献花
橘田さんも追悼

更新日:2018年06月12日(火)

 作家太宰治(1909〜48年)の命日(19日)を前にした10日、太宰が一時滞在した御坂峠の天下茶屋(富士河口湖町)で山梨桜桃忌が開かれた。県内外から集まった約30人が没後70年を迎えた太宰をしのんだほか、山梨桜桃忌を長年主宰し、昨年亡くなった甲府市の橘田茂樹さんを追悼した。

 山梨桜桃忌は78年から昨年まで、太宰研究に取り組んだ橘田さんが主宰。昨年10月に亡くなった橘田さんの遺志を継いで、天下茶屋店主の外川満さんが企画した。

 参加者はサクランボが供えられた文学碑に花を手向け、日本酒を碑に掛けて太宰をしのんだ。橘田さんを追悼する企画では、笛吹市の詩人古屋久昭さんら長年交流があった人たちが思い出を語った。

 山梨桜桃忌の発起人の一人である東京都の滑志田隆さんは、橘田さんから届いた80年の年賀状に天下茶屋のスケッチが描かれていたことを紹介。「山梨桜桃忌を開いていくことへの決意を感じた」などと語った。

 橘田さんの次男和樹さんは「山梨桜桃忌は父の生きがいだった。このような場を設けてもらい、父も喜んでいると思う」と話した。

 来年以降の山梨桜桃忌については、外川さんの長女の夫である城西国際大准教授望月純吉さん(甲府市出身)が中心となって開催していくことも確認した。

文学碑に献花して太宰治をしのぶ参加者=富士河口湖町の御坂峠
文学碑に献花して太宰治をしのぶ参加者=富士河口湖町の御坂峠
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