富士登山、3500〜4500人目安
吉田口、保全へ混雑緩和検討
遺産学術委

更新日:2017年10月11日(水)

 世界文化遺産富士山の保全管理を巡り、山梨、静岡両県は10日、山梨県側の吉田口登山道で「著しい混雑が発生する登山者数」の目安を1日3500人以上として、登山者の抑制に向け具体的な人数を検討する方針を明らかにした。両県の学術委員会は同日、著しい混雑が発生する登山者数の目安について「3500〜4500人」の間で検討することを了承した。

 両県と政府は来年末までに、富士山の保全状況報告書を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出する。学術委員会は同日、東京都内で会合を開き、報告書に盛り込む登山の安全性や快適性を確保するための方策などを協議。両県が登山者数の目安について説明した。

 両県は今夏までの3年間で行った調査を基に混雑が激しい吉田口、富士宮口両登山道の登山者密度などを分析。8合目を通過する1日当たりの人数が吉田口で3500〜4500人、富士宮口で1500〜2500人になると、登山者同士が接触するような「著しい混雑」が発生するとした。環境省の調査では今夏の吉田口の登山者数は8月12日の4544人が最多。

 週末や御来光時、山頂付近など特定の日時、場所で発生する著しい混雑が、登山の安全・快適性を損ねているとして、山梨県の担当者は「当面は両登山道での著しい混雑の緩和を目指す」と説明。具体的な人数を絞り込み、来年2月の次回学術委までに決定する方針。

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