ヘルメット貸与伸びず 富士登山
7〜8月、1日平均4.4個

更新日:2017年09月02日(土)

 富士吉田市が今夏、安全対策のため貸し出しを始めたヘルメットの7〜8月貸与数が273個だったことが1日、市への取材で分かった。市は当初、貸し出しは1日当たり10〜20個と予想していたが、平均4.4個にとどまった。市は「富士山では規模の大小を問わず落石があり、転倒する危険もある。安全登山のため、さらなる啓発活動に力を入れたい」としている。

 市富士山課によると、ヘルメットは落石や転倒などから身を守る手段として着用や携行を呼び掛けている。しかし普及が進まないことから、市が独自にヘルメット計200個を用意。貸し出す際に1個当たり3000円を預かり、返却時に現金を返す「デポジット」制を採り入れ、7月1日から6合目の安全指導センターで貸し出しを始めた。

 7月の貸し出しは計122個。最も多かった日は24日で14個。8月は計151個で、11日が17個で最も多く、次いで22日が11個だった。7、8月で貸し出しがなかった日は9日あった。

 市は指導センター前にヘルメットを並べて貸し出しをPR。ヘルメット着用を呼び掛けるポスターも製作し、登山者がマイカーを駐車する県立富士北麓駐車場など6カ所に8月中旬から掲示するなどしてきた。

 貸出数が計273個だったことについて、市の担当者は「ヘルメットの必要性を感じる登山者が少なかった」と分析。今後は山岳ガイドや山小屋関係者などとも連携を取りながら普及を呼び掛ける方針で、「富士登山は危険を伴うことを周知する。ヘルメットを着用して安全に登山する文化をつくっていきたい」と話している。

今夏から安全対策のために貸し出しを始めたヘルメット。スタッフが利用を呼び掛けていた=富士山6合目(7月29日)
今夏から安全対策のために貸し出しを始めたヘルメット。スタッフが利用を呼び掛けていた=富士山6合目(7月29日)
ページの先頭へ戻る