富士みずほ米生産倶楽部

富士みずほ米生産倶楽部
(ふじみずほこめせいさんくらぶ)

 山梨県の富士吉田をはじめ都留、忍野の3市村の中核的な米農家26人が結集して2000年3月、結成した。

 農水省が開発した高冷地向けの新品種「ミルキークイーン」の生産に、山梨県内で初めて本格的に取り組んでいる。長年「富士山ろくの高冷地ではおいしい米作りは無理」と言われてきたが、その年の秋の全国米コンクール(米・食味鑑定士協会主催)で品種部門最高賞の金賞を獲得、2001年にも同賞を受賞し、県内外から「富士山北ろくの米産地形成に大きな弾みをつけた」と注目を集めていた。そして 2002年11月開いた全国米コンクールで、メンバーの1人で副会長の武藤伝太郎さん(富士吉田市下吉田、47歳)の生産したコメが甘みや粘りを評価され、720点の中から最高賞に当たる総合部門金賞(複数)を受賞、3回目の挑戦で全国の強豪ブランドと肩を並べた。

 同倶楽部は富士吉田市内の農家約15人をはじめとした仲間が、それぞれの水田にミルキークイーン合計約1ヘクタールを作付けして活動を開始した。60、70歳代の第一線を退いた人が多く、無農薬、有機栽培を目標に掲げ、会員同士研さんしているという。コメのおいしさを測る一つの目安に、コメに含まれる「アミロース」という成分があるが、倶楽部ではこの成分の数値をいかに低下させないか研究に余念がない。

 会員以外でも作りたいとの希望者が多く、コメどころの峡北をはじめ、県内全域に種を分けている。土屋会長は「富士吉田市民が関心を持ってきた。消費者と密接な関係をつくり、安定した農業経営の確立のためにシステム作りをするのが今後の課題」と、産地ブランド化を目指す。

 同倶楽部はミルキークイーンのほかに古代米も生産、これらを素材に富士吉田独自の特産品づくりをしようと、市内の異業種が集まり生産から販売までを手掛けるグループ「富士山恵会」を組織し活動している。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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