富士山の気象

富士山の気象
 [天気] 富士山を含む関東甲信・東海地方の梅雨明けは例年7月中旬。ふもとの河口湖(標高830メートル)の晴れる確率を見ると、7月中旬までは30%前後なのに対して、その後8月下旬にかけて約50%になる。天気が安定する梅雨明けから旧盆あたりまでの約1カ月が実質の登山シーズンとなる。この1カ月間は太平洋高気圧に覆われて晴天が続く例が多くなる。ただし、そこは高山・独立峰。雷や突風などの急な天気の変化には要注意。

 [気温] 山頂における1日の平均気温がプラスになるのは1年のうち6月から9月の4カ月のみ。そのうち、7月が4.9度、8月が6.2度。これは河口湖の平均気温と比べても16度近い温度差がある。また最低気温は平均2.4〜3.6度。夜間から明け方には氷点下になることも。寒さ対策は欠かせない。

 [気圧] 山頂の7月から8月の平均気圧は647ヘクトパスカル。河口湖の同時季の平均気圧が914ヘクトパスカルなのでその差は267ヘクトパスカル。平地に比べ空気の濃さは7割程度。この気圧の差が、お湯が約88度で沸騰したり、お菓子の袋がパンパンにふくれあがったりする現象を引き起こす。高山病もこの気圧差に起因する。

 [風] 富士山の気象で最も特徴的なのが風の強さ。測候所で観測していた時の年間の平均風速は11.4メートル。その中でも月別では8月が最も弱く7.3メートル、続いて7月の8.5メートル。この面からも7月〜8月が登山シーズンといわれるわけだが、先にも述べたように独立峰ゆえ、周りに障害物が何もない。3776メートルの山頂は上空の風をまともに受ける。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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