日本有数の多雨地・富士山太郎坊

日本有数の多雨地・富士山太郎坊
 静岡県御殿場市の富士山の麓、標高1300メートル。富士山測候所御殿場基地事務所によると、太郎坊の1950−61年(51、52年は除く)の年間平均総雨量は4826.7ミリを記録した。正式な観測地点ではなかったが、自主観測した記録だという。その中でも年間総雨量が4849.4ミリを記録したことがあり、日本で示された最多の大台ケ原(奈良・三重県境)の同4770ミリを超えている(富士急行刊「富士山」より)。同基地事務所では62年以降は観測していない。

 気象庁の1971年−2000年の30年調査によると、御殿場地域の年間平均総雨量は2835.8ミリで、富士山ろくの白糸2275.1ミリ、三島1864.1ミリ、河口湖1508.0ミリ、山中湖2302.6ミリなど周辺地域に比べ雨量が多い。これを「みくりや(御厨)の私雨」、と呼んでいる。「御厨」は御殿場の旧地名。「御殿場は相模、駿河の両湾からはい上がる気流の峠になっているため多雲であるが、それはただ雲だけではなく雨も多く含む」(「富士山」より)と解釈されているためだ。参考に同30年調査によると、日本で多雨地といわれる屋久島は4358.7ミリ、三重県尾鷲3922.4ミリである。もし観測していたなら、太郎坊の雨量はどれくらいなのだろうか。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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