富士山頂電子基準点

富士山頂電子基準点
(ふじさんちょうでんしきじゅんてん)
富士山NET−富士山頂電子基準点
 国土地理院(茨城県つくば市)が2002年9月12日、全地球測位システム(GPS)を使って地殻変動などを監視するため、富士山頂(標高3776メートル)に設けた。電子基準点の高さは富士山の三角点より約2メートル高い3777.5メートルになり、日本で一番高い基準点である。これまでは立山山頂の標高2432.6メートルだった。

 電子基準点とは、国土地理院が地震予知や火山噴火予知の調査研究のため地殻変動監視を中心に各種測量するタワーのことで、GPS衛星からの電波を受信するアンテナと受信機、通信機器を内蔵している。基部には金属標が埋蔵され将来、トータルステーションなどを用いる測量にも利用できるようになっている。全国に約1000カ所設置してある。

 タワーの柱部分は普通、高さ5メートルのステンレス製。富士山頂の場合は周囲の自然環境に配慮、高さを3メートルに抑え、色も焦げ茶色にしたという。

 全国の電子基準点からの観測データは、茨城県つくば市の国土地理院に電話回線で集められ、解析処理を行い電子基準点の相対的な位置の変動を監視している。解析結果はホームページに「現在の地殻変動情報」として公開、リアルタイムに近い状態で、日本列島がダイナミックに変動する様子を見ることができるという。

 また公共測量などで電子基準点の観測データや関連する情報を必要とするユーザーには今後、これらの情報を提供する計画だという。

富士山頂の電子基準点(国土地理院提供) 富士山頂電子基準点の概略図(国土地理院提供)
富士山頂の電子基準点(国土地理院提供) 富士山頂電子基準点の概略図(国土地理院提供)

富士山頂電子基準点


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