職人の技、大たいまつ作り

職人の技、大たいまつ作り
 「吉田の火祭り」に欠かせない大たいまつは、山梨県富士吉田市新西原2丁目の富士吉田木材流通センターで、伝統の工法で作り上げられる芸術品。緊張感漂う作業場では連日、職人たちが「真剣勝負」を繰り広げる。

 高さ約3メートル、重さ約200キロの大たいまつ作りは毎年、7月下旬ごろから本格的に始まる。作業開始前には神事を行い、作業場にはしめ縄が張られる。職人6人が、2人一組で1日に2本のたいまつを製作。

 構造はアカマツの薪で先端を作り、芯となるヒノキを立てる。芯の周りに薪を詰め込みヒノキの「バタ」で囲み、「経木」と呼ばれるアカマツの薄い皮を巻いて固定する。さらに荒縄できつく縛り上げるという作業工程を繰り返し、仕上げていく。

 同センターなどによると、大たいまつは、かつて同市上吉田地区の御師の家などが独自に製作していた。その後、夏場の富士講登山が定着し、全国から訪れる講者のもてなしなどで多忙となり、現在の新西原地区に住む木工職人らに製作を依頼するようになった。以来、同地区に大たいまつ作りの技術が受け継がれているという。

 大たいまつは90本余りを製作。センター内の資材置き場で一時保管して乾燥させ、燃えやすくする。お盆明けごろから順次、国道139号(本町通り)沿いの約2キロに並ぶ。
富士山NET−吉田の火祭り・大たいまつ
骨格となる芯を中心に薪を詰め込み、たいまつが徐々にかたどられていく
薪を囲む「バタ」を打ち込む
薪を囲む「バタ」を打ち込む
完成したたいまつは重機で倉庫へ搬送する
完成したたいまつは重機で倉庫へ搬送する
倉庫内で出番を待つたいまつ
倉庫内で出番を待つたいまつ
骨格となる芯を中心に薪を詰め込み、たいまつが徐々にかたどられていく
たいまつは「頭」(上部)から「袴」(下部)までの三十数カ所を縄で締める・このうち4カ所は3本、5本、7本、11本の縄で締める「祝い結び」とする
たいまつは「頭」(上部)から「袴」(下部)までの三十数カ所を縄で締める・このうち4カ所は3本、5本、7本、11本の縄で締める「祝い結び」とする


山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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