富士山の「一ノ鳥居」

富士山の「一ノ鳥居」
 かつての富士山道といわれた現在の国道139号線と同137号の交差点、山梨県富士吉田市上吉田の通称金鳥居交差点の南に威風堂々と立つのが、富士山信仰のシンボル「金鳥居」。古くは「唐金鳥居」とも呼ばれ、富士山の「一ノ鳥居(富士山頂まである鳥居のうち、一番最初にある鳥居)」に位置づけられる。

 1788(天明8)年に北口本宮冨士浅間神社参道入り口の鳥居として、御師中鴈丸由太夫の発願により同御師講社、富士信仰者らの寄進によって金銅で建立されたが、1801(享和1)年の大風雨で倒壊。同御師家および各講社が協力して1831(天保2)年、唐金鋳造により再建。1877(明治10)年10月、再び大暴風で倒壊、これを聞いた今までの寄付者が資金の寄進を申し出てまた再建された(中鴈丸家文書)。しかし1944(昭和19)年、今度は太平洋戦争のため供出。1955(昭和30)年8月、今の銅鳥居が有志により建立された。

 かつては金鳥居のすぐそばには、鳥居よりも古い1740(元文5)年に立てられた、富士山頂までの里程元標があって、俗世間と富士山信仰の世界とを仕切る境界線だといわれていた。山頂まで四里十三丁十間(17.145キロメートル)と書いてあった。また、金鳥居が建つ場所は元の上吉田村の入り口で、近くには道者改役所があり、信仰に訪れた富士講者はここで記帳し、各講ごとに御師の家に向かったという。

 現在の金鳥居は、高さ9.7メートル、笠木13.4メートル、柱の太さ0.88メートル、明(柱と柱の間)7メートルで扁額富士山は新田道純の書。金鳥居にかかる大しめ縄は、長さ11.6メートル、最も太い部分で直径35センチ、重さは約120キロ。1962(昭和37)年5月に初めて飾られてから5、6年ごとに掛け替えていたが、2001(平成13)年から7年ごとの掛け替えとなった。
富士山NET−金鳥居
金鳥居


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