火山基本図とは?

火山基本図とは?
 国土地理院(茨城県つくば市)が作成、刊行している、火山噴火予知や防災対策の基礎資料。日本の主な火山を対象に、34火山(2014年1月現在)について整備している。

 富士山については2001年6月、科学技術・学術審議会測地学分科会火山部会から富士山の火山基本図作成の必要性を訴える声が上がり、2002年8月に刊行。同院が富士山噴火に備えたハザードマップ(災害予測地図)作成への基礎的な地図情報として提供したもので、火山噴火予知連絡会や地元自治体などに配布した。

 富士山頂を中心に南北12キロ、東西16キロの範囲を縮尺1万分の1で「富士山頂」「宝永山」「御庭」「白塚・桧塚」の4枚に分けて描いている。

 同院が発行している2万5000分の1の地図と比べ、等高線の間隔が10メートルから5メートルに縮まり、火山特有の山頂火口の形状や側火山、斜面、尾根、谷など地形が詳しく表現され、溶岩などが流れる経路を予測できるという。従来は省略されていた小さい砂防ダムなどの防災施設や登山道なども記載しているのが特徴。

 同基本図から富士山頂の三角点の標高は3775.6メートル、火口内の最深部の標高は3538.7メートルで、火口の深さは約237メートルであることが読みとれる。

 また「大沢崩れ」は山頂北側の標高3690メートルから山体西側の標高2220メートルまでの延長2.2キロ、最大幅550メートルからなり、標高3200メートル〜3500メートル付近が最も崩落が激しいことも分かる。

 山頂北部地域は写真測量を基に同院が作成。そのほかの地域は国土交通省中部地方整備局富士砂防工事事務所の数値データなどを用い、地図化した。

 一般向けにも全国の書店などで市販している。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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