富士山誕生にちなむ「御縁年」

富士山誕生にちなむ「御縁年」
 富士山は紀元前301年の庚申(かのえさる)の年に姿を現したとされ、富士山の誕生年とする伝説があり、60年に一度の庚申の年を「御縁年」と呼び祝っている。

 おめでたいことなのでこの「御縁年」に登山をすると、1回が33回に相当するほどのご利益があるとされたり、女人禁制も緩和されたりしたので特に登山者が多かったようだ。

 富士河口湖町の「妙法寺記」によると、1500(明応9)年には「庚申、富士道者参ること限り無し」とある。1920(大正9)年もご縁年で、7月20日付の山梨日日新聞は「富士登山者は昨年の倍」と報じている。

 一番最近の1980(昭和55)年は、39回目の御縁年であった。麓の富士吉田市では7月6日に、関東近県から集まった講社など約500人が参加し、お祝いのパレードが繰り広げられた。一方で8月14日には、死者12人、重軽傷者31人を出す大落石事故が富士山で起きた。

 ちなみに、庚申の年の次の申年である壬申(みずのえさる)の年を「小縁年」という。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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